グローバル投資マネージャーであるSchrodersは、再生可能なインフラに特化したヨーロッパ最大級の投資マネージャーであるGreencoat Capitalの株式75%の取得を完了したと発表しました。12月に発表されたこの買収には、3億5,800万ポンドの初期対価が含まれ、最大1億2,000万ポンドの潜在的な収益がありました。
2009年に設立されたGreencoatは、風力、太陽光、バイオエネルギー、熱エネルギーを中心に、英国、欧州、米国で約200の発電施設を運営し、その総ネット発電容量は3GW以上となっています。同社は大きな成長を遂げており、過去4年間(2021年3月まで)の運用資産残高は年率48%で増加し、資産総額は68億ポンドに達します。
Schrodersグループのチーフ・エグゼクティブであるPeter Harrison氏は、次のように述べています。
「Greencoat Capitalの取引完了により、顧客ニーズの高い分野において当社のサービスを拡大することができるようになります。英国および世界の機関投資家は、長期のインフレ連動型リターンを提供する再生可能エネルギー・インフラ投資を求めています。」
この買収後、この事業はSchroders Greencoatと呼ばれ、Schroderのプライベート・マーケット部門であるSchroders Capitalに統合される予定です。同社は、この事業が急成長する再生可能エネルギー分野のグローバルリーダーとなることを目指すと述べています。Greencoatは2021年10月に米国事業を開始しましたが、今後5年間で50億ドルの投資を目指すと表明しています。
Greencoatの創業者であるRichard Nourse 氏は、次のように述べています。
「Schroderは再生可能エネルギーにおけるグローバルリーダーを構築するという我々と共通のミッションを持っており、このようなパートナーを見つけることができ嬉しく思います。Greencoatの自然エネルギー投資の専門知識とSchroderのグローバルな販売網を組み合わせることで、顧客は我が社が提供する比類のない機会、つまり1兆ドルの投資が可能な世界と、ネットゼロへの移行という有意義な投資をする機会を得ることができるのです。」