Moody’s、消費財・金融機関向けクレジットスコアにESGを統合

信用格付、リサーチ、リスク分析を提供するMoody’s Investors Serviceは、消費財、飲料、海運、製造、航空宇宙・防衛、金融機関、米国の大規模郡、欧州の公共住宅セクターなど、いくつかの新しい産業とセクターにESGプロファイルとクレジットインパクトスコアを拡大したことを発表しました。

信用に関するすべての重要な検討事項を信用格付に反映させるため、Moody’sは、今後、これらのセクターに属する企業や組織の信用分析に、各企業のリスク・エクスポージャーやクレジットインパクトの度合いを含め、ESGの検討事項を明確に組み入れることになります。 Moody’sの分析には、発行体プロファイル・スコア(IPS)とクレジット・インパクト・スコア(CIS) の2種類のESGスコアが含まれます。IPSは、信用リスクにとって重要なESGの考慮事項に対する発行者のエクスポージャーを測定し、CISは、それらのESGの考慮事項が発行者の信用格付に与える影響を測定します。

Moody’sは、2021年1月にIPSとCISのスコアを導入し、当初はソブリン発行体を対象としていましたが、この1年間で対象セクターを拡大し、医療、航空、公共事業、メディア、自動車メーカーから州、市、郡にまで広がっています。2022年を通じて、さらなるセクターの導入が予定されています。

Moody’s Investors ServiceのESGマネージング・ディレクターであるBrian Cahill氏は、次のように述べています。

「市場参加者は、ESG関連事項やそれが信用リスクや投資判断に影響を与える可能性について、ますます注目しています。当社のESG発行体プロファイルスコアとクレジットインパクトスコアは、ESGが当社の信用分析にどのような影響を与えるかについて、透明性、一貫性、定量性のある評価を提供します。」

ニュースレター登録:最新のESG情報をいち早くお届け!