カナダに本拠を置く金融機関CIBCは、石油・ガス製品の上流生産・精製から生じる排出(スコープ1、2)及び、燃料の燃焼を含む製品の最終用途などのスコープ3の排出を含む石油・ガスセクターの企業との活動による排出削減のための一連の融資の目標を本日発表しました。
今回の発表は、CIBCが昨年発表した、2050年までに事業活動および融資活動に伴う温室効果ガスの排出をネットゼロにするという目標や、2030年までに3,000億ドルの持続可能な融資を促進するという目標など、一連のサステナビリティ関連目標に続くものです。
この新しい目標は、CIBCの2050年ネットゼロ・ファイナンスの道筋の一部をなすもので、2020年を基準年として、業務上の排出強度(スコープ1および2)を35%削減、最終用途の排出強度(スコープ3)を27%削減することを含んでいます。
CIBCのVictor Dodig社長兼CEOは、次のように述べています。
「気候変動は、私たちの時代を決定付ける重要な問題です。CIBCは、ステークホルダーの動員を手助け、低炭素の未来に向けた新しい道筋を描くための重要なステップを踏んでいます。私たちが設定した目標は、気候変動への対処を目指した行動を加速させる鍵となります。私たちは、この移行を共に乗り越え、より持続可能な未来への共通の野心を実現するために、お客様をサポートすることを約束します。」
CIBCが昨年、ネットゼロ目標の導入とともに発表した重点分野の一つは、低炭素経済への移行を通じて顧客をリードすることの約束でした。本日発表した新たな目標とともに、CIBCは最近、エネルギー移行投資銀行グループを設立し、「エネルギーおよびインフラ分野の顧客に、業界をリードするアドバイスと資本市場ソリューションを提供する」ことに注力すると述べています。
CIBCの資本市場担当グループ長であるHarry Culham氏は、次のように述べています。
「私たちのチームは、専門知識、スケール、リーチを結集して、移行期におけるお客様を引き続きサポートしていきます。」