気候変動投資家Pollinationがアジアに進出、シニア人材の採用を発表

気候変動・自然保護への投資・アドバイザリー会社であるPollinationは、シンガポールと東京を中心としたアジアへの進出を含む成長計画を強化するため、6月7日、新たに設立した執行委員会に一連の人事を行ったことを発表しました。

Pollinationは、Diana Callebaut氏を投資部門のグローバル責任者に、Shane Flatman氏を財務部門の最高責任者に、Rob Grant氏をプロジェクト部門の最高責任者にそれぞれ任命しました。また、金融会社ANZのグループゼネラルマネージャー(内部監査担当)であるPaul Orton氏が、Pollinationの取締役に就任します。

PollinationのCEOであるMartijn Wilder AM氏は、次のように述べています。

「Callebaut、Flatman、Grant各氏は、それぞれの分野で変革の先頭に立ち、私たちの将来にとって必要不可欠な存在となるでしょう。世界的な問題に直面している今、私たちは現状を打破することに躊躇しない強力なグローバルチームを構築しています。」

Callebaut氏は、自然資本を資産クラスとして主流とする世界初の大規模ベンチャーであるHSBC Pollination Climate Asset Managementを含む、同社の投資戦略およびジョイントベンチャーを監督する予定です。同氏は、投資運用会社TCorpでリアルアセットとプライベートマーケットの責任者を務めてきました。また、Credit Suisse、CBUS Super Fund、 KPMG Australiaなどの企業にも勤務した経歴があります。

Callebaut氏は次のように述べています。

「これまでのキャリアでは、成長のための投資プラットフォームの構築と再構築に力を費やしてきました。新しい職務ではこれをさらに一歩進め、投資をテクノロジー、法律、ビジネス、政策、金融と組み合わせることで、真のインパクトを追求します。」

Flatman氏は、ベンチャーキャピタルのOneVenturesで最高執行責任者を務めた後、入社しました。また、世界的な投資運用会社であるBlackRockで最高執行責任者を務め、オーストラリア事業におけるコーポレートおよびオペレーティング・プラットフォームを統括してきました。

Flatman氏は次のように述べています。

「私は過去20年にわたり、グローバルな金融機関において、財務、リスク、戦略、テクノロジーなど、さまざまな分野で仕事をしてきました。この新しい事業には非常に興味深い未来があるだけでなく、今日の地球が直面する最大の課題に取り組む、非常に重要な事業なのです。」

Grant氏は、新しい役割としてグループの脱炭素化プロジェクトの組成、開発、提供をリードします。Grant氏は、これまで鉱業会社Fortescue Metals Groupのエネルギー担当ディレクター、再生可能エネルギー会社Pacific HydroのCEO、クリーンエネルギー投資家グループの議長など、クリーンエネルギーのリーダー的役割を果たしてきました。

Grant氏は次のように述べています。

「クリーンエネルギー業界でのキャリアを通じて、私は新しいビジネスや産業を生み出すために必要なイノベーションとレジリエンス(回復力)に力を注いできました。将来の世代に住みやすい環境を残すためには、気候変動の解決策を強化する必要があるのです。」

この人事では、共同創業者のMartijn Wilder AM氏とTony O’Sullivan氏がそれぞれCEOと取締役会会長に就任し、新しいガバナンス体制を発足する、と同社は発表しています。

O’Sullivan氏は次のように述べています。

 「 Pollinationは、気候変動と自然資本に関する世界有数のオルタナティブ投資・アドバイザリー会社を作るという野望を持って、Martijn Wilder AM氏と私が設立した会社です。 私たちは、ネット・ゼロやネイチャー・ポジティブへの移行に真剣に取り組む顧客や投資家と協力し、市場をリードしていく所存です。」

ニュースレター登録:最新のESG情報をいち早くお届け!