Grey Rock、炭素分離回収の開発会社Vaultに1億5千万ドルを投資

プライベート・エクイティ投資会社であるGrey Rockは、炭素分離回収・貯留開発会社であるVault CCS Holdingsに、最大1億5千万ドルの出資を行い、同社の成長に資金援助を行うことで合意したことを発表しました。

炭素回収・貯留(CCS)とは、産業界から排出されるCO2を回収し、そのCO2を液化して地下に永久的に貯留し、大気中に放出されるはずだったCO2を削減するプロセスです。

Grey Rockの共同創業者兼マネージング・ディレクターであるMatt Miller氏は、次のように述べています。

「炭素回収・貯留は、エネルギー転換の中で最も魅力的な機会の一つだと考えています。いくつかのCCSチームと会った後、Vaultが私たちの投資アプローチに適していると判断しました。」

Vaultは、米国中西部地域のエタノール施設で、CCSプロジェクトのプラットフォームを開発しました。これらのプロジェクトは、それぞれ年間20万から50万トンのCO2を排出しています。また、Vaultは、カナダでも数カ所の初期段階CCSプロジェクトを確保しています。これは、自動車540万台分のCO2を削減することに相当します。

同社は、今回の出資により、CCSプロジェクトの短期的なパイプラインと、CCS分野におけるさらなるビジネスチャンスの開拓に取り組んでいきます。

VaultのCEOであるScott Rennie氏は、次のように述べています。

「Grey Rockの優れた投資実績と技術的アプローチは、北米の様々な産業パートナーと高品質のCCSプロジェクトを開発・実行するという我々の目的をサポートしてくれるでしょう。志を同じくする投資パートナーに出会えたことを嬉しく思います。我々のビジネスの基本を理解するパートナーを持つことは、プロジェクトを実現するために迅速に行動し、新興のCCS産業の効果的な拡大をサポートするために非常に重要です。」

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