Broadridge、資産運用会社向けにSFDRに特化したESGレポーティング・ソリューションを発表

フィンテック企業のBroadridge Financial Solutionsは5月24日、資産運用会社が今後のコンプライアンス要件と規制上の開示義務に対応できるよう、SFDRに焦点を当てたESG報告ソリューションの提供を開始したと発表しました。

EU持続可能金融情報開示規則(SFDR)は、投資家やアドバイザーを含む金融市場参加者に対し、持続可能性リスクの統合と持続可能性への悪影響の考慮に関する透明性、および金融商品に関する持続可能性関連情報の提供について調和された規則を制定しています。

2023年に発効する予定の規制の次期段階では、報告義務として、持続可能性リスクが投資判断に統合される方法に関する開示、および持続可能性リスクが金融商品のリターンに及ぼすと思われる影響の評価、KPIの測定と追跡、主たる悪影響(PAI)、EUタクソノミーとの整合性などが盛り込まれる予定です。

Broadridgeの新しいソリューションは、SFDRの要件への準拠を容易にし、金融市場参加者間のESGデータの交換を容易にすることを目的として金融業界が開発した標準テンプレートである欧州ESGテンプレート(EET)を通じた開示を可能にするものです。同社によると、このソリューションは、金融商品の構成からメンテナンス、普及に至るまで、EETのあらゆる側面を完全にサポートするとのことです。

Broadridge Fund Communication Solutionsの最高ソリューション責任者であるPaul Poletti-Gadd氏は、次のように述べています。

「資産運用会社は、非常に複雑で変化する規制状況の最中におり、投資家に対してより多くのESGデータを開示するよう、ますますプレッシャーを感じています。Broadridgeの新しいESGソリューションにより、資産運用会社は自動化とファンド販売チャネル間の既存のネットワーク・リンクを活用して効率的にデータを提供し、エンド・クライアントのために適切なタイミングでデータと規制文書を入手できるようになります。」

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