Blackstone、環境エンジニアリング、設計、コンサルティングサービスを提供する Geosyntec 株式の過半数を取得
オルタナティブ投資マネージャー Blackstone は5月10日、同社のエネルギー関連プライベート・エクイティ事業 Blackstone Energy Partners が、環境エンジニアリングおよび設計コンサルティング企業 Geosyntecの株式に過半数出資することで合意したことを発表しました。
Geosyntec は、環境修復、地盤工学、沿岸、水質と供給、インフラ、エネルギー転換などの分野で技術ソリューションを提供しています。同社は、米国、カナダ、欧州、オーストラリア、中東に90以上の拠点を持ち、1,700人以上のエンジニア、科学者、その他主要な従業員からなるチームを擁しています。
Blackstone の マネージングダイレクター、Darius Sepassi氏 は次のように述べています。
「環境エンジニアリングおよびコンサルティング・サービスへの需要が高まり続けるなか、Geosyntec の品質と技術的専門知識は高い評価を受けており、私たちはこの機会をさらなる事業拡大のチャンスにしたいと考えています。今後数年間、Geosyntec の経験豊かな経営陣、優秀なエンジニアや科学者と共に継続的な成長を目指せることをうれしく思っています。」
今回の合意は、持続可能性とエネルギー転換が Blackstone の重要な投資テーマとして浮上してきたことを受けたものです。今年初め、Blackstone は、今後10年間でエネルギー転換と気候変動対策プロジェクトに推定1000億ドルを投資する考えがあると発表していました。
Blackstone Energy Partners の グローバル責任者である David Foley氏 は、次のように述べています。
「より環境に配慮した持続可能な未来への移行は、Blackstone の中核となる投資テーマであり、2019年以降、当社は広範なエネルギー移行に合致すると考えられるプロジェクトや企業に対し、約160億ドルを投資してきました。本日の発表は、Aypa、Array、Therma、Sabre、TDI などの最近の投資案件を踏まえたものです。」
Geosyntecの社長兼CEOであるPeter Zeeb氏によると、この新しいパートナーシップは、既存市場における同社の事業を促進する一方、買収・採用活動の能力を強化することにより、新しい市場や地域での成長を加速させることを可能にするといいます。Zeeb氏は、「当社の能力とサービス内容を拡大し、より大規模で複合的なプロジェクトでお客様をサポートすることにより、当社の社員とお客様に大きな利益をもたらすことができると確信しています」と述べています。
Geosyntecの取締役会長であるRudolph Bonaparte氏は、次のように付け加えました。
「世界各国は、エネルギー転換、インフラの更新と開発、気候変動の緩和と適応、災害対応、水の供給などにおいて、膨大な技術的課題に直面しています。こうした課題の規模と複雑さには、変革、技術革新、そして創造的なパートナーシップが必要です。Blackstone Energy Partners は、こうした緊急かつ複雑な課題に対し顧客を支援する理想的な立場にあります。同時に、従業員に活気とやりがいのあるキャリアと所有の機会を提供するという当社の伝統をこれからも継承して行きます。」