MAPFRE、2050年までに保険引受ポートフォリオのネット・ゼロ・エミッションを約束

保険会社MAPFREは、4月26日、ネット・ゼロ保険アライアンス(NZIA)に加入し、2050年までに保険・再保険の引受ポートフォリオにてネット・ゼロ・エミッションを達成するという誓約を含む一連の気候変動へのコミットメントを発表しました。

NZIAは、2021年7月に世界最大の保険・再保険会社数社によって発足し、現在、世界の保険料総額の11%以上、運用資産額7兆ドル以上を占めるグローバル企業21社が参加しています。加盟企業は、保険・再保険の引受ポートフォリオを、2050年までに温室効果ガス(GHG)排出量が正味ゼロになるよう移行させ、最大気温上昇を1.5℃とすること、5年ごとに科学的根拠に基づく中間目標を設定し、毎年進捗状況を独自に報告すること、などを明言しています。NZIAの加盟企業は、TCFD勧告や国連の持続可能な開発目標(SDGs)など、ネット・ゼロ移行に関連する企業の情報開示や政策の枠組みも支持しています。

MAPFREによると、新たなコミットメントを達成するためには、排出量に大きな影響を与える引受基準の設定、より関連性の高い顧客との脱炭素化のコミットメントの定義、およびカーボンフットプリント削減を促進する契約、商品、サービスの促進などの対策をとる必要があるといいます。

また、2024年までに8カ国で二酸化炭素排出量を中和すること、2030年までにグループ全体の二酸化炭素排出量を50%削減することを目標とするなど、2050年のコミットメントへの道筋に関する一連の短期・中期目標も発表しました。

MAPFRE会長兼CEOのAntonio Huertas氏は、次のように述べています。

「経済の脱炭素化は地球にとって不可欠です。私たちの環境へのコミットメントは、持続可能な経済への移行を確実かつ段階を追って進め、社会の公正な動きに同化し、私たちの顧客、またその活動に追随する人々もがこの方向に向かうことを後押しするものです。」

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