Amazonは、世界各地で新たに37の風力・太陽光発電プロジェクト、合計350万kWのクリーンエネルギー容量を発表し、再生可能エネルギーのポートフォリオを約30%増加させました。
Amazonによると、この新しいプロジェクトは、2040年までに排出ガスをゼロにすること、2030年の当初の目標より5年早く、2025年までに企業活動の100%を再生可能エネルギーで賄うことなど、Amazonのサステナビリティ目標の達成に貢献するとのことです。
また、Amazonは、世界19カ国、310プロジェクト、1770万kWの再生可能エネルギーを購入する世界最大の企業として、その地位を強固なものにしています。Amazonは、このプロジェクトが稼働すれば、米国の390万世帯の電力に相当する再生可能エネルギーを生産し、年間1730万トンの炭素排出を回避できる見込みであると説明しています。
新しい37のプロジェクトは、米国、スペイン、フランス、オーストラリア、カナダ、インド、UAEにまたがり、3つの新しい風力発電所、26の新しい太陽光発電所、8つの屋上太陽光発電設備が含まれています。
このうち、アリゾナ州では300MWの太陽光発電プロジェクトに150MWの蓄電池を組み合わせ、カリフォルニア州では150MWの太陽光発電プロジェクトに75MWの蓄電池を組み合わせています。
23件は米国でのプロジェクトとなり、Amazonの米国におけるクリーンエネルギー調達は合計1040万kWとなります。スペインでは、新たに太陽光発電所3件と風力発電所2件を追加し、同国での総投資額は140万kWとなりました。
その他、Amazon初の屋上太陽光発電プロジェクトとして、ドバイに2.7MWを設置したほか、オーストラリア、カナダ、インド、日本で7件の屋上太陽光発電プロジェクト(合計容量5MW以上)を実施しました。これらのプロジェクトは、Amazonのオフィス、フルフィルメントセンター、Amazonウェブサービス(AWS)のデータセンターなどにクリーンエネルギーを供給する予定です。
AmazonのCEOであるAndy Jassyは、次のように述べています。
「地球を守り、Amazonが環境に与える影響を抑えるという我々のコミットメントにより、我々は2020年と2021年の両方で世界最大の再生可能エネルギーの企業購入者となりました。当社の事業の成長と、Amazonの事業を100%再生可能エネルギーで運営するという当社の使命を考えると、再生可能エネルギーへの投資の速度を緩めることはありません。現在、19カ国で310の風力・太陽光発電プロジェクトがあり、当初の目標である2030年より5年早い2025年までに、当社の事業の100%を再生可能エネルギーで賄うという目標達成に向けて懸命に取り組んでいます。」