金融、人事、企業向けクラウドアプリケーションプロバイダーのWorkdayは4月21日、企業が労働力やサプライヤー関連のリスクおよびサステナビリティ情報を計画、追跡及び報告できるようにすることを目的とした新しいESGソリューションの提供を開始したことを発表しました。
また、Workdayのアダプティブ・プランニングソフトウェア・プラットフォームを使用してDeloitteが構築した、企業が排出削減戦略を管理できる新しいソリューションの提供開始についても発表しています。
Workdayの最高戦略責任者であるPete Schlampp氏は、次のように述べています。
「より持続可能な未来を創造するために、Workdayは積極的なパートナーとして、クライアントがESGの取り組みを推進できるよう、継続的なイノベーションを推進することを約束します。私たちは、クライアントが現在いる場所で対応するだけでなく、独自の投資とオープン性を通じて、エコシステムを通じてお客様にもたらす価値を拡大し、クライアントが将来的に必要とする場所に到達するのを支援します。」
Workdayの新しいESG向けソーシャルレポートは、ユーザーが目標に対する進捗を追跡し、改善すべき領域を特定できるようにすることを目的としています。このソリューションは、同社の人事管理ソフトウェアアプリケーションであるWorkday HCMから、労働力構成、組織の健全性、多様性、労働力投資に関する情報を統合したダッシュボードを提供します。
サプライヤーのリスクとサステナビリティのソリューションは、サプライヤーからの主要なESGとリスクデータの収集、改善すべき分野の特定、輸送、流通、資本財などのサプライヤーからのスコープ3排出量の報告を可能にし、クライアントがサプライヤー選定で考慮すべきデータを調達・追跡し、サプライチェーンの持続性と回復力を向上させることができるようにするものです。
Deloitteが提供する新しいプラットフォーム「Accelerate2zero」は、企業が排出削減戦略を管理し、事業戦略が排出量に与える影響を把握することを可能にします。このソリューションでは、スコープ1、2及び3の排出量のモデリングとレポーティングにより、排出削減オプションの費用便益分析と動的な排出量予算管理を実施することができます。
Deloitteのグローバル気候&サステナビリティ・マーケットプレイス・リーダーであるJennifer Steinmann氏は、次のようにコメントしています。
「Deloitteは、シナリオプランニングとモデルパスウェイにより、クライアントがカーボンニュートラルへの道を歩むことを支援するため、Accelerate2zeroを構築しました。カスタマイズされたソリューションを求めるクライアントの要望により、Workdayのプラットフォームでイノベーションを起こす機会が生まれました。Workday Adaptive Planningのコラボレーション機能により、Deloitteは気候変動対策と財務をリンクさせ、炭素排出の進捗と予測に関するより詳細な情報をクライアントに提供できるようになりました。」