Walmartの会員制大型ディスカウントショップチェーンであるSam’s Club は、同社プライベートブランド、メンバーズマークの「目的志向のブランド」への進化を目指し、サステナビリティに焦点を当てた一連のコミットメントを本日発表しました。この新しい取り組みには、メンバーズマークの製品に使用する食品や原材料の調達先をサステナビリティに焦点を当てて選定し、循環型パッケージの使用を促進し、同ブランドのサプライチェーンの排出量を削減する目標が含まれています。
メンバーズマークブランドの取り組みのいくつかは、2025年の持続可能なソーシングに関する新しい目標を中心に展開されています。これには、動物福祉、飼料、放牧、抗生物質の使用に関するガイドラインに従ってすべての動物性タンパク質を調達すること、抗生物質を使用せずに飼育した鶏肉製品のみを提供すること、世界水産物持続可能性イニシアチブ(GSSI)認定の農場および漁業から全ての水産物を調達すること、すべての卵製品をケージフリーサプライヤーから仕入れること、コーヒー、紅茶、ココア製品を100%フェアトレード認証にすること、が含まれています。
さらに2025年の目標としては、統合害虫管理認証を取得した農産物、花および生きた植物の100%の使用、全てのパーム油の責任ある調達、全ての家庭用品とアパレル製品に持続可能な綿花を使用すること、および全製品に、同ブランドの「使用していません」リストにあるアスパルテームやベンジルアルコールからホルムアルデヒドや異性化糖に至るまで、約40種類の成分を使用しないこと、が含まれます。
Sam’s Clubは、持続可能なパッケージングに関する目標も掲げており、メンバーズマークのパッケージを100%リサイクル可能、再利用可能または工業的に堆肥化可能なものにすること、2025年までにパッケージデザインにおいてバージンプラスチックを削減すること、などが含まれています。また、2025年までに製品に使用される木材の100%をリサイクル資材またはFSC(森林管理協議会)認証材とし、2028年までにすべての紙とパルプもリサイクル素材またはFSC認証材とすることを目指しています。
サプライチェーンに関して、Sam’s Club は、メンバーズマークのサプライヤーにWalmartのプロジェクト・ギガトンへの参加を呼びかけるということです。Walmartが2017年に開始したこの取り組みは、2030年までにWalmartのグローバルサプライチェーンから10億トンの温室効果ガス排出を削減することを目指すものです。
Sam’s Club のプライベートブランドおよびソーシング担当上級副社長であるPrathibha Rajashekhar氏は、次のように述べています。
「 Sam’s Clubの会員は、私たちのすべての活動の中心にいます。ですから、メンバーズマークブランドを進化させながら、会員が商品に求める、あるいは求めない成分、プロセス、材料を反映したアイテムを開発していくつもりです。新しいメンバーズマークアイテムの開発、既存のアイテムをリニューアルする際、私たちは品質、革新性、価値だけでなく、私たちを取り巻く世界に与える影響にも着目して決断しています。」