Appleのサプライヤーがクリーンエネルギーの使用を倍増し、1,400万トンの排出を回避

Appleは、バリューチェーン全体での排出量削減に向けた大きな進展について発表しました。サプライチェーンに含まれる数十社のメーカーが、Apple製品の生産に必要なクリーンエネルギーの調達を約束し、Apple製品の使用による気候への影響に対処するために再生可能エネルギーに投資することが明らかになりました。

バリューチェーンの脱炭素化は、世界中の企業のサステナビリティの取り組みにおける主要な焦点となっています。これは、ビジネスが気候に与える影響への取り組みが、企業の排出量の大部分を占めるサプライチェーンや製品・サービスの使用に由来する、企業が直接コントロールできない排出量、すなわちスコープ3の削減にますます移行しているためです。

Appleのカーボンフットプリントの70%以上は、製品の製造に使用されるエネルギーから生み出されています。Appleは最近のグリーンボンド影響報告書(Green Bond Impact Report)の中で、サプライヤーがエネルギー使用量を減らし、再生可能エネルギーに移行できるようにすることを目的としたプログラムへの投資について概説しています。

14日、Appleは、同社の主要な製造パートナーのうち200社以上が、25か国においてすべてのApple製品の製造に再生可能な電力を使用することを約束したことを明らかにしました。さらに同社は、サプライヤーが過去1年間にクリーン電力の使用を2倍以上に増やしており、これらのプロジェクトによって2021年には約1400万トンの炭素排出が回避されると述べています。

Appleは、北米の企業であるDuPontとMicron、韓国のサプライヤーであるLG DisplayとSamsungに加え、欧州で11社、中国で23社、日本で20社が新たにプログラムに参加し、グローバルなサプライチェーン全体で数十のクリーンエネルギー公約を発表しました。

同社はまた、テキサス州ブラウン郡にある2,300エーカーのIP Radian Solarプロジェクトなど、自然エネルギープロジェクトへの直接投資についても紹介しています。これは、Apple製デバイスの電源に使われるエネルギーからの排出に対処することを目的とするものです。Appleによれば、クライアントが機器の電源として使用する電力は、同社のカーボンフットプリントの22%を占めています。

Appleの環境・政策・社会イニシアチブ部門副プレジデントであるLisa Jackson氏は、次のように述べています。

「私たちは、これほど多くの製造パートナーが、世界中でより多くの再生可能エネルギーを生み出すことによって気候危機に対処するという、私たちの緊急の取り組みに参加してくれたことを誇りに思います。クリーンなエネルギーは、ビジネスにも地球にも良いものです。私たちが自然エネルギーへの移行で学んだことを共有することで、より環境に優しい未来への道を指し示す手助けをしています。」

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