Heinz、紙製ケチャップボトルの開発へ

Kraft Heinzは、持続可能なパッケージングと気候に関する目標を推進するため、同社のトレードマークであるHeinzケチャップボトルの紙製バージョンを開発する計画を発表しました。

この新しい紙製ケチャップボトルには、持続可能な方法で調達された木材パルプが100%使用され、Heinzは持続可能な包装技術企業であるPulpexと共同で開発を進めています。

Pulpexのこの技術は、規格に準じた森林から伐採された原料を使い、100%再生可能な木材パルプによってボトルを形成するという、世界で初めてのものです。
ベンチャーマネージメント企業であるPilot Lite とアルコール飲料企業であるDiageoと提携して2020年に発売されました。コンソーシアムのパートナーには、Unilever, PepsiCo, GSK Consumer Healthcare, Castrol および Estée Lauder.が含まれています。

PulpexのCEOであるScott Winston氏は、次のように述べています。

「Heinzのような世界的企業がこういった革新的な技術を採用することは、消費者、そして地球上すべての人々にとって朗報です。」

この新しい協力関係のもとHeinzとPulpexは、Heinzトマトケチャップのボトルやその他の包装形態にこの技術を導入した試作品を開発し、性能を評価したのち、消費者テストと市場投入を行うことを計画しています。

Kraft Heinzの EVP & グローバル総合顧問 兼 サステナビリティ総務長である Rashida La Lande氏は、次のように述べています。

「今日、多くの消費者がより持続可能なパッケージングオプションを求めている中、このボトルを市場に投入し、消費者の購買意思決定にさらなる選択肢を提供する最初のブランドとなることを願っています。」

両社によると、紙ベースのボトルの二酸化炭素排出量は、ガラスやプラスチックボトルよりも実質的に少なく、ボトルは紙ゴミの流れの中でリサイクル可能であるとのことです。この開発により、2025年までにすべてのパッケージをリサイクル、再利用、または堆肥化可能にすること、および2050年までに温室効果ガスの排出を完全にゼロにするというKraft Heinzのサステナビリティ目標は、達成に向けて一歩前進するとみられます。

Kraft Heinz社のCEO、Miguel Patricio氏は、次のように述べています。

「包装廃棄物は、業界全体の課題であり、私たち全員がその解決に向けて役割を果たさなければなりません。そのため、私たちはKraft Heinzのブランド全体で持続可能なパッケージングソリューションを探求し、消費者に多くの選択肢を提供するため邁進することを約束します。」

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